歯科医師の古川です。
投稿日:2020年2月17日
カテゴリ:新津田沼歯科ブログ
こんにちは。歯科医師の古川です。
最近は寒い日が続きましたが、ようやく暖かくなり、近所では梅の花が咲き、
そろそろ春に移行してきたかと思うこの頃ですが、皆さんはどうお過ごしでしょうか。
しかし、いまだに収まることのない新型コロナウイルス肺炎ウイルスがやはり
気になるところです。
WHOからCOVID-19と名称が発表されました。
感染力が強いのか、中国では1600人を超える死者まで出でいます。
日本でも徐々に感染が広がっている現状です。
感染経路として飛沫感染と接触感染(感染者の咳やくしゃみによって飛散した唾液や痰などに含まれるウイルスを飲み込んだり、触れたりすることによって感染すること)と
空気感染がありますが、空気感染の可能性は少ないといわれています。
また、私自身初めて聞くエアロゾル感染です。
しかし、ワイドショーでも定義が空気感染と同じとか違うとかで物議があります。触れるのを割愛いたします。
とりあえずは、感染をしない様予防するには家の手洗いうがいと外に出かける時はマスクを装着が必須になります。
しかし、今はどこに行っても、マスクが売られていないという状況です。手洗いうがいはしっかりとしましょう。
実際我々歯医者でも必要のアイテムであるマスクの仕入れが難しいくらいに影響が出ています。
この状態はいつまで続くにか不安になりつつ、体調管理だけはしっかりしたいと思います。
話は変わりまして、このエアロゾル感染の様に知らない事がまだまだあるのだなと思ったニュースがありましたので紹介します。
口の中に毛が生えるという極めて珍しい症例がイタリアで明らかとなりました。
学術雑誌「オーラルサージェリー・オーラルメディスン・オーラルパソロジー・オーラルラジオロジー」(2020年2月号より)
2009年、当時19歳であった女性は、伊カンパニア大学ルイージヴァンヴィテッリを受診した。
女性の口腔では、上前歯の裏の切歯乳頭部の歯肉溝上皮から伸びるまつげのような毛が確認され、
ホルモン検査や超音波診断の結果、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された。
多嚢胞性卵巣症候群では、性ホルモン値の不均衡によって、顔面や身体で過剰に毛が生える「多毛症」がよくみられる。
担当医は、外科的処置によって口腔の毛を除去したうえで、
性ホルモン値の不均衡を改善するため経口避妊薬を女性に処方し、4ヶ月後には正常に回復した。
しかし6年後、25歳になった女性は「経口避妊薬の服用を止めたところ、口の中で毛が生えてきた」と訴え、
カンパニア大学ルイージヴァンヴィテッリを再び受診した。
女性の顎や首にも相当量の毛が生え、口腔でまつげのような茶色の毛が確認された。
担当医が口腔の毛とその下にある組織を採取し、顕微鏡を使って組織を詳しく観察した結果、
歯肉の異常に厚い組織を通り抜ける毛幹が見つかった。
1年後には、女性の症状がさらに悪化。左右の歯列弓のより広い範囲で毛が生えていた。
一連の症状の原因についてはまだ明らかになっていない。
女性が経口避妊薬の服用を止めると口腔での発毛が再開したことから、
多嚢胞性卵巣症候群に伴う性ホルモン値の不均衡によって歯肉から発毛した可能性も指摘されている。
また胚発生の段階では、口腔の粘膜組織と皮膚を形成する組織が密接に関連していることから、
理論上は、口腔でも発毛する可能性はありうるという。
歯肉から発毛した症例は、以降わずか5例しか報告されておらず、これらはすべて男性であった。
若い女性の口腔で確認された初の事例として、注目を集めている。
原因は分からない状況ですがこの特殊なケースではありますが、私は男性に出た5症例も知らなかったので、
まだまだと勉強が足らないと思いつつ、少しでも患者さんに役に立てる様努めますので、ご来院をお待ちしております。
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