【確認】人工ダイヤ・ジルコニアボンドによる審美修復治療
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人工ダイヤ・ジルコニアボンドによる審美修復治療
こちらの方は、以前から当院に受診されていた方です。今回は、前歯の見た目が気になるということで、相談を受け審美性の改善を目的として治療を希望されました。
治療前の口腔内の状態
以前に治療されたのは、レジン前装冠という保険適用のかぶせ物でした。金属のフレームに見える部分だけレジン(歯科用のプラスティック)で覆う構造です。
レジンは経年変化が起きやすい性質があり、今回も長く使うことで見た目が気になるようになりました。コロナで常時マスクをしている頃はとは違い、現在は人前で話すときに審美的な面で不安があったとのことです。
治療方針
前装冠の表面が経年劣化により変色していること、かぶせ物の内部の土台がメタルコア(金属の土台)のため、透明感のあるかぶせ物をすると中の金属の色が透ける可能性がある点を考慮する必要があります。
患者さまのご希望としては、見た目が自然であること、治療中も歯がない状態を作りたくない、しっかりと固定され、外れにくいクラウン(かぶせ物)にしたいとのことでしたので、治療の選択肢としては、次の2つの治療方法が考えられました。
土台(メタルコア)を残し、かぶせ物のみを交換する
メリットとしては費用や治療回数を抑えられますが、デメリットとしては色が透ける可能性があり、審美的な仕上がりが難しくなります。
土台(コア)から交換し、審美性を高める治療
金属製のメタルコアをファイバーコア(繊維強化樹脂)に置き換え、かぶせ物も透明感のセラミック製にする。メリットとしては、グラスファイバーのコアは、強度もあり適度なしなりもあり、歯の硬さと近似していることから、周囲の組織を守り身体にも優しい治療が可能です。
白色のため、ジルコニアボンド(ジルコニアフレームにセラミックを築盛したもの)と組み合わせることで自然な仕上がりになります。今回は、こちらの治療を選ばれました。
①既存の前装冠を除去し、メタルコアを撤去
透明感のあるかぶせ物をしても金属色が透けてしまうため、今回は撤去を選択しました。
②ファイバーコアを築造し、支台歯形成
ファイバーコアを使用することで、歯に優しく、自然な色合いを維持できます。
③ シェードテイキング(色味のチェック)
④ かぶせ物(ジルコニアボンド)の装着
治療後の患者さまの感想と今後のメンテナンス
患者さまからは、「仕上がりが自然でとても満足しています」との感想を頂き、担当歯科医師、スタッフ一同大変喜ばしく、自信を持っておススメできる審美治療を選ばれて良かったと思います。
今後は、定期メンテナンスを利用し、噛み合わせの調整と経過観察を継続していくことになります。口腔内が清潔な状態を維持できるような専門のクリーニングも欠かせません。
かぶせ物は、どこまで精度高く治療してても人工物です。自分の歯に生え変わった訳ではありませんので、ご自身のリスク部位を考えたお手入れがとても重要になります。当院では、患者さまと歯科医師、歯科衛生士がタッグを組んで予後の管理を一緒に行って参ります。
患者さまの状態やご希望に合わせたて適切な治療を提案し、一緒に治療方法を考えて頂くようにしています。見た目や機能面で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
年齢/性別 | 50代男性 |
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治療期間・回数 | 3ヵ月(4回) |
治療部位 | 左上1 ジルコニアボンド補綴修復 |
治療費 | 143,000円(税込) |
リスクなど | ・ジルコニアは歯科材料の中で最も硬い素材ですが、強い衝撃を受けると欠けるリスクがあります。 |