抜歯する可能性の高い歯根破折の症状と原因とは?
投稿日:2022年8月1日
カテゴリ:新津田沼歯科ブログ
抜歯する可能性の高い歯根破折の症状と原因とは?
津田沼駅すぐの歯医者「徳壮会新津田沼歯科クリニック」の歯科衛生士です。
歯の根の部分にひびが入ったり、割れたり、折れたりする症状を「歯根破折」といいます。歯根破折が生じた場合、症状の改善が難しいため、多くのケースで抜歯となる可能性が高くなります。今回のブログでは、そんな抜歯リスクの高い歯根破折の症状・原因について解説したいと思います。
歯根破折の症状とは?
咀嚼時に一部の歯に痛みや違和感を感じる場合は、歯根にひびが入っていたり、割れている可能性があります。また、歯根破折が生じた歯は周辺の歯茎が腫れ、痛みを強く感じるようになります。さらに歯根部分のびびや割れた部分から細菌が侵入するため、歯根の先端部分に膿が溜まり、歯茎にニキビのようなできもの(フィステル)が現れることがあります。歯根破折が生じた歯は、噛み力で歯が少しずつ外側へと拡がっていくため、つめ物やかぶせ物を装着している場合は取れやすくなります。
歯根破折の原因について
噛む力が強い
噛み合わせが元々悪い方や加齢によって噛み合わせが悪化した場合は、一部の歯に大きな力がかかるようになります。特に奥歯は咀嚼時の負担が大きく、蓄積された歯のダメージによって歯根破折が生じやすくなります。
こんな方は歯根破折に注意しましょう
- 45歳以上の方
- 噛む力が強い方
- 重いものを持ち上げたりすることが多い方(肉体労働など)
- 歯を食いしばることが多い方(スポーツなど)
歯ぎしり・食いしばりなどの癖
歯ぎしりや食いしばりは、顎や歯に大きな負担がかかります。特に就寝中の無意識下で歯ぎしりや食いしばりが多くなると、少しずつ歯が擦り減り、蓄積されたダメージによって歯根が割れたり、折れたりする可能性が高くなります。
こんな方は歯根破折に注意しましょう
- ストレスが蓄積されている方
- 就寝中の歯ぎしり・食いしばりを指摘されたことがある方
- 歯を食いしばることが多い方(スポーツなど)
虫歯が進行している・神経のない歯がある
虫歯が進行している歯や神経のない歯は、正常な歯に比べて脆くなります。特に神経を取り除いている歯については、残存している歯の厚みが薄かったり、歯に栄養が供給されなくなることによって歯の耐久性が低下します。そのため、過度な力がかかると歯根破折が生じる可能性があります。
こんな方は歯根破折に注意しましょう
- 進行中の虫歯がある方
- 神経が死んでいる歯・神経を取り除いた歯がある方
- 虫歯リスクの高い方 など
銀歯や金属の土台が入っている
虫歯治療で金属のかぶせ物(銀歯)や金属の土台を入れている場合は注意が必要です。金属は耐久性の高い素材ですが、天然歯よりも硬いため、咬合力が強い場合などは歯根に大きな負担がかかってしまい、歯根破折が生じる場合があります。
こんな方は歯根破折に注意しましょう
- 虫歯治療で銀歯や金属の土台を入れている方
- 噛む力が強い方
- 重いものを持ち上げたりすることが多い方(肉体労働など)
- 歯を食いしばることが多い方(スポーツなど)
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