生まれつき歯の数が多い過剰歯とは?対処法は?
投稿日:2023年3月8日
カテゴリ:新津田沼歯科ブログ
生まれつき歯の数が多い過剰歯について
津田沼駅すぐの歯医者「徳壮会新津田沼歯科クリニック」の歯科衛生士です。
過剰歯とは、生まれつき歯の数が多い症状で発生頻度は30人に1人程度というデータがあります。今回は過剰歯によって生じる問題や対処法についてお話したいと思います。
過剰歯によって生じる問題について
永久歯が正常に生え変わらない
過剰歯は歯茎の中に埋まっているケースが多く、永久歯の萌出を邪魔するため、正常に生え変わらない可能性があります。生え変わり時期になってもなかなか永久歯が生えてこない場合は過剰歯が原因となっていることが考えられます。
歯並びの悪化(すきっ歯)
上顎前歯の中心に過剰歯がある場合は、前歯の間に隙間ができるため、すきっ歯になりやすくなります。
永久歯の歯根が吸収する可能性がある
歯茎に埋まっている過剰歯が原因で周辺の歯の歯根が吸収する(溶ける)可能性があります。歯根吸収が起こると、歯の内部にある神経も傷つき、最悪の場合は神経が死んでしまうことがあります。神経が死んでしまうと、歯が脆くなるため、将来的な喪失・抜歯リスクが高くなります。
嚢胞が形成される
過剰歯の周辺は嚢胞(膿が溜まった袋状の病変)が形成されやすくなります。嚢胞が悪化すると、周辺の歯の歯根を圧迫して歯根吸収が起こる場合があります。
細菌感染が起こる場合がある
虫歯で神経が死んでしまった歯の周辺に過剰歯があった場合は、過剰歯が細菌に感染し、痛みなどを伴う可能性があります。
過剰歯が発生した際の対処法について
骨の奥に埋まってほとんど害のない過剰歯の場合はそのままでも良いですが、永久歯の萌出や歯並びなどに悪影響を及ぼす場合は抜歯を検討します。また、非常に稀ではありますが、逆向きに埋まっている場合は鼻側の方に成長し、萌出する可能性があるため、経過を観察しながら必要に応じて抜歯いたします。
過剰歯は上記のように様々な問題を引き起こす可能性があります。前歯部分に隙間ができたり、乳歯が抜けたのになかなか永久歯が生えてこない場合には、歯科医院にて検査をしてもらいましょう。
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