乳歯のむし歯を放置することで生じる問題とは?
投稿日:2022年10月20日
カテゴリ:新津田沼歯科ブログ
乳歯のむし歯を放置することで生じる問題について
津田沼駅すぐの歯医者「徳壮会新津田沼歯科クリニック」の歯科衛生士です。
乳歯は永久歯へと生え変わります。そのため、乳歯のむし歯については「そのうち生え変わるから」という気持ちからか、永久歯のむし歯に比べて軽視されがちです。
しかし、いずれ生え変わるからといって治療せずに放置すると、乳歯はもちろんですが、生え変わる永久歯や口腔内環境へ悪影響を及ぼす可能性があります。
今回のブログでは、乳歯のむし歯を放置することで生じる問題についてお話したいと思います。
乳歯のむし歯は進行が早い
乳歯は永久歯に比べて抵抗力が弱いため、むし歯になりやすく、さらに進行も早いという特徴があります。さらに乳歯の場合は、むし歯による歯の変色などが分かりづらいため、ある程度進行して痛みが出始めてから気づくというケースが多いです。乳歯については日々のケアをはじめ、定期的に検診を受け、むし歯の予防はもちろん、むし歯ができた際には早期発見・早期治療を心がけましょう。
乳歯のむし歯を放置すること生じる問題
永久歯の変色や歯質の悪化
乳歯のむし歯は進行が早いため、治療せずに放置すると、短期間で重症化して歯の神経にまで感染が及ぶ可能性があります。神経にまでむし歯が進行した状態で時間が経過すると、歯根周辺に膿が溜まってしまうなど、症状がさらに悪化してしまいます。そのため、生え変わる永久歯の変色が起きたり、歯質が悪化したりする可能性があります。
永久歯の歯並びが悪化する可能性がある
乳歯のむし歯を放置して重症化すると、永久歯の生え変わる適正時期よりも早く乳歯を抜歯しなければなりません。永久歯が生えるまでの間、歯がない状態が続くと空いたスペースに周囲の歯が倒れ込んだり、移動したりするため、生え変わる永久歯の歯並びや咬み合わせが悪くなる可能性があります。
顎骨がきちんと発達しない
乳歯がむし歯になって重症化すると、できるだけ負担をかけないよう、無意識のうちにその歯で噛まないようになります。どちらか一方の歯ばかりで噛むと左右の歯の使用頻度が偏り、顎骨が正常に発達しない場合があります。
永久歯のむし歯リスクが高くなる
むし歯は細菌の感染によって起こります。乳歯のむし歯を放置すると、その他の乳歯はもちろんですが、生え変わった永久歯のむし歯リスクも高くなってしまいます。
永久歯が生えなかった際に困る
本来、成長の過程で乳歯は永久歯に生え変わります。しかし、10人に1人の割合で生まれつき永久歯の数が少なく、そのまま乳歯で生活しなければならないというケースがあります。そのような場合、乳歯のむし歯を放置してしまうと、早い段階で歯を失ってしまう可能性が高くなります。
入れ歯やブリッジなどで咬み合わせを回復することはできますが、入れ歯やブリッジは残存歯への負担が大きく、結果的に周囲の歯の抜歯リスクも高めてしまうため、あまりおすすめできません。
上記のように乳歯のむし歯を放置することによって、様々な悪影響が予想できます。乳歯は生え変わるからといって放置せず、日頃から予防に取り組み、健康な状態を保つように心がけましょう。
津田沼で小児の予防、虫歯治療なら徳壮会新津田沼歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。
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